今回は出力される帳票の簡単なデザインカスタマイズ方法についてご説明します。
今回操作するファイルは以下です。
billpdf.php(請求書PDF)
deliverypdf.php(納品書書PDF)
quote.php(見積書PDF)
PDFのファイル配置についてはこちらを参照ください
各PDF出力用プログラムはMBFPDFを継承した拡張クラスで構成されています。
せん茶請求書では基本的に1つの項目を表示するために4つの関数を使用します。
SetY(数字)
Y軸方向からの位置を指定します。
SetFont(フォント, スタイル, サイズ)
使用する字体を指定します。
フォント:
使用するフォントを指定します。日本語を使用する場合は事前にAddMBFont(フォント ,文字コード)を宣言しておかなければなりません。
スタイル:
フォントのスタイルを指定します。 (空文字: 標準 B: 太字I: 斜体 U: 下線)
サイズ:
フォントのサイズを指定します。
conv(文字列)
日本語の文字化けを防止します。
Cell(幅、高さ、文字列、境界線、改行、配置)
描画方法の指定を行います。
幅:
セルの幅を指定します。
高さ:
セルの高さを指定します。
文字列:
表示する文字列を指定します。
境界線:
セルのボーダーを指定します。(0:境界線なし 1:境界線あり L:左に境界線を引く T:上に境界線を引く R:右に境界線を引く B:下に境界線を引く)
改行:
次にCellをした際のこのCellからの基準値を指定します。(0:右 1:次の行 2:下)
配置:
文字列の配置を指定します。(L:左寄せ C:中央 R:右寄せ)
それでは実際にどうなっているか確認してみます。
ソースコードは以下のようになっています。
//名目
$this->SetY(32);
$this->SetFont(GOTHIC,”,12);
$str = $_param[‘Quote’][‘SUBJECT’];
$str = $this->conv($str);
$this->Cell( 100, 4.5, $str, ‘B’, 1, ‘L’);
今回は赤い枠で囲まれた部分のデザインを変更してみます。
//名目
$this->SetY(30);// すこし上にずらす
$this->SetFont(GOTHIC,”,20);// フォントサイズを大きくする
$str = $_param[‘Quote’][‘SUBJECT’];
$str = $this->conv($str);
$this->Cell( 100, 9, $str, 1, 1, ‘R‘);// 高さを大きくして、境界線をありにして右寄せにする
いかかでしょうか?
このように4つの関数を変更するだけでもデザインを大きく変更することができます。
ぜひ自分好みのデザインの帳票を作成してみてください。
もっと変更したいけどよくわからない、という方は、こちらの記事にメッセージを残していただくか、メールにてご質問ください。
ピンバック: 帳票印鑑の位置の変更 | 開発者ブログ
帳票出力のカスタマイズについて、教えてください。
自社情報の出力内容(住所や電話番号)の変更をしたいと思っています。
自社担当者に登録した、住所、電話番号等の情報を表示させたいのですが、
自社項目の関数を、単純に
[‘Charge’][‘PHONE_NO1’]
などに変更しても、表示されません。
ちなみに、[‘Charge’][‘UNIT’]と[‘Charge’][‘CHARGE_NAME’]だけは表示できます。
どのように記述すれば、自社担当者に入力した項目を引用できますか?
教えてください。よろしくお願いします。
申し訳ありませんでした。
公式HPの掲示板に情報が記載されておりましたね・・・。
お詫びの上、ご質問を取り消させていただきます。
ご対応は不要です。失礼いたしました。